前々回の「家づくりコラム」の中で、フローリング材の選び方についてお話ししたんですが、スタッフのトダマンが中古マンションを購入し、ちょうど床選びを手伝ったので、今回の家づくりコラムは番外編として、実録!トダマンの家の床選びについて、お話しようと思います(笑)
トダマンが購入したのは築23年の3LDKのマンション。実は、私の友人が新築で購入した同じマンションの1階部分を購入しました。
もともとの図面がコチラ
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番外編!トダマンの家の床選び
- 水野 友紀子
LDKに和室と洋室の2部屋のお部屋でしたが、和室の畳部分をなくして床を貼り、広々としたLDKにすることに決定!
久しぶりのリノベーションに、まるで自分の家のように張り切る主人の様子がコチラ(笑)
いつものように、使い勝手を考えながら、家具の配置を先に決めてしまい、図面を描き上げます。
その後、予算を考えながら、どこをリフォームするかを並行して決めていくんですが、お施主様、戸田マンの意見はほぼ無視(笑)
でも、なかなかいい図面を描き上げて、お施主様も大満足の様子です。
実録を書きながら、今までの家づくりコラムで書いた内容がそのまま整理出来るので、復習します(笑)
まず、最初に①家具の配置を決めること。
トダマンのマンションの場合、まず、リフォームの図面と同時に、使い勝手を考えながら家具の配置を(主人が(笑)決めてしまいました。
彼女は家具屋に勤めているので、結婚する時に新築することを想定して家具を選んでいました。なので、今回、必要な家具はほぼなく、今のところ必要なのは、リビングに置くデスクと、主人が譲らないコンソールだけ(笑)
でも、もし、賃貸物件にお住いの方で、新築した際に、新築用の家具を購入しようと思っている方は、この時点で、家具の予算をしっかり決めておく必要があります。
ここで家具用の予算をとっておかないと、後々、いろんなことにお金が必要になって、最後に家具を購入しようと思った時には予算は残っていない方がほとんど。(照明器具も同様です)
結局、家具に予算が回らず、賃貸の間だけ使おうと決めていた家具を、ずっと使い続けることになる・・・と言う方がとても多いんです。
なので、もし、欲しい家具や使いたいと思う家具がある方は、必ず、ここで予算に入れておくことをおススメします。
そして、次に、②自分が一番、こだわりたい、妥協できない部分を決めることです。そして、こだわりたい順に優先順位をつけます。
トダマンの場合、こだわりたかった部分が・・・床!
次が洗面所。キッチンとお風呂の順だったので、まずは床にこだわって予算をかけることに決めました。
洗面所は、床が決まった段階で、予算を考えて新しいものに入れ替え、まだまだ使えそうなシステムキッチンは、ガスコンロの部分だけを新しいものに交換。そのまま使うように提案。
お風呂とトイレはそのまま使い、床と壁紙を張り替えることで予算を抑え、その分、お部屋全てを無垢材の床にすることが決定しました。
彼女のこだわりは無垢材の床だったので、リビングとキッチン、そして子ども部屋と寝室を無垢材の床にし、洗面とお風呂の部分は、安価なクッションフロアにすることに。
「無垢材の床」と言っても、いろんなランクがある中で、彼女の第一希望は・・・ヘリンボーン!
しかも、せっかくだったら、よりランクが高い細かいヘリンボーンがいいけれど、予算が少し合わないから、太めのものにしようかどうかと悩んでいるトダマンに対し、出した答えは・・・ランクが高いヘリンボーンを使うこと!
その分、あまり使わない寝室と子ども部屋は、ヘリンボーンではなく、普通のオーク材のフローリングにすることを提案。
予算を削った分で、思い切ってLDK部分は、憧れていた幅の狭い、細かい模様のヘリンボーンにすることに決めました!
ここでは、優先順位を付けることが大切です。どれもこれもこだわってしまうと、見積もりが出た時に、ビックリする金額になってしまいます。
まずは一番、譲れない部分を妥協しないこと。
彼女が床を優先したように、まずはこだわりたい部分を優先して、予算を組んでしまい、次に、2番目にこだわりたい部分、さらに予算があれば3番目・・・という風に順序だてていくことが大切です。
大抵の方は、優先する部分を決めることが出来ず、結果、こだわりの部分を少しずつ削って、全てが中途半端になってしまって、最後には、どこがこだわりだったから分からなくなってしまうことも。
なので、まずは、譲れる部分と譲れない部分を明確にして、譲れない部分は妥協せず、思いっきり予算をかけるようにしましょう。
さて、こんなかんじだったフローリング材だったマンション。
畳をなくしてこんな感じに広々と。
さらに、こだわりのヘリンボーンの床を貼り始めました。
ちなみに、貼っている途中の様子がコレ↓
どっち向きに貼るのが正解か?と悩みながらラインを送って来たトダマン(笑)それに対して、私が出した答えは・・・
①!というのも、ドアを開けた時に広々として見える方がいいので、奥行きが広がるように貼るのが正解です。
ちなみに、①と②は同じ模様(笑)どちらでも一緒なので、大丈夫です。
こんな感じだったキッチンは
ヘリンボーンを貼って、こんな感じに生まれ変わりました!
また次回の報告をお楽しみに~!
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
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第521010008980号
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