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フランス気分で春を待つ優雅なリビングのコーディネート
- 水野 友紀子
今月は、フランスのアンティーク家具を組み合わせて優雅なリビングをコーディネートしてみました。
海外に行けなくなってから1年。自由に出かけられる日が来ることを願いながら、今月はフランスから届いたアンティークを使ったお部屋をコーディネートしてみました。
フランスらしいフォルムの家具や椅子、雑貨を組合わせてトータルコーディネートしたリビングで、フランス気分を楽しんでみましょう。
大きな木製扉のキャビネット
まずはめずらしい木製扉のキャビネットをお部屋の中心にドーンと置いてみました。
家具を買う際、みなさん大きさを気にしてしまいがち。
大きな家具を置くことに抵抗を示す方も多く、気づくといつのまにか小さな家具を何台か並べて置いている方も多いんですが、小さな家具をチマチマと置くより、一点豪華主義で大きな家具をドーンと置いた方が、収納力もあり、お部屋もスッキリ片付きます。
フランスらしい猫脚のパーソナルチェア
ゆったり座って、自分の時間が楽しめるパーソナルチェアを選んでみました。
今回選んだパーソナルチェアは、背もたれがボタンダウンになったもの。
張り替える生地の色をかなり悩みましたが、高貴な雰囲気を漂わせたかったので、すみれ色をセレクトしました。
上品なすみれ色は、赤やピンク色の暖色系のお部屋にも、ブルーやグリーン色の寒色系のお部屋にもどちらにも似合う中間色なので、コーディネートしやすい色です。
おしゃれは足元から・・・フレンチカブリオールでお揃いに
実は、今回のお部屋にセレクトした家具の足は、全てがフレンチカブリオールレッグで統一。
普段、家具の足を注意して見る機会があまりありませんが、注目してみると、足の雰囲気でお部屋の雰囲気が大きく違います。
よく、おしゃれは足元からと言いますが、まさにインテリアのおしゃれも足元から。
足のデザインにも注目してこだわってみると、それだけでお部屋の中に高級感が漂います。
丸い猫脚のコーヒーテーブル
パーソナルチェアと一緒に組み合わせた椅子もフレンチカブリオールレッグ。
フランスのテーブルにしてはめずらしい丸形のテーブルは、丸形のちゃぶ台に慣れている日本人にも受け入れやすいんです。
サイズも少し大きめなので、たっぷり乗せて楽しめます。
編み込みが美しい天板
テーブルの天板を上から見てみると・・・美しい編み込み模様が。
編み込みの上にガラス板がはめ込んであるので、熱いものや冷たいものを直接、置くことが出来て使い勝手がよく、とっても便利です。
ダブルハンドルのめずらしいリモージュのカップ&ソーサー
今回はカップ&ソーサーもフランスにこだわり、リモージュのものをセレクトしてみました。
ハンドルが2つ付いたダブルハンドルのカップ&ソーサー。
ダブルハンドルのものは、もともと作られた数がとても少ないので貴重。
女性コレクターからの支持が多いカップ&ソーサーです。
フランス気分を楽しむお茶の時間
リモージュのカップ&ソーサーにお茶を注いで、ゆったりと楽しむフランス気分のお茶時間。
猫脚の椅子に腰かけて、くつろぐ自分だけの贅沢な時間で春を迎えましょう
フランスの三面鏡ドレッサー
日本では当たり前に見かける三面鏡のドレッサーですが、西洋ではなかなか見かけることがありません。
大きな天板は、デスクとしても使えるので、お化粧する時はもちろん、仕事や日記、PCでの作業など、いろんな使い方で楽しめます。
光をたっぷり採り入れる大きなミラー
日本の三面鏡は、後姿をチェックする時のみ使うので、普段は鏡を畳んでおける構造になっていますが、フランスの三面鏡は閉じることが出来ません。
これは、日本と西洋の文化の違いです。
西洋、特にフランスでは、常に自分の姿がチェック出来るよう、お家の中のあちらこちらに鏡が置かれています。
そのため、デザイン性が高いものが多く、インテリアとしてお部屋を華やかに彩る絵画のようなものと考えられているので、鏡を隠すという文化がないんです。
鏡を掛けておくと、お部屋を広く見せてくれる効果もあります。
女性の場所に・・・アクセサリー置き場
ドレッサーの上に、リングスタンドとリモージュのアクセサリーボックスを。
さりげないものでも、アンティークを取り入れることで、なんだか落ち着いた雰囲気に変化します。
アンティークのある暮らしを細々とした雑貨からぜひ、始めてみませんか?
ジュエリーのような取っ手
フランスの家具はいろんな部分で、デザイン性の高さを感じます。
取っ手1つだけ見てみても、まるでジュエリーのように凝ったデザイン。
こんなに小さなパーツですが、家具の華やかさに一役買っています。
春を感じるお花の座面のスツール
ドレッサーには、色が違うスツールを組合わせてみました。
よく、色が合うかどうかを聞かれるんですが、このドレッサーとスツールはまるで違う色(笑)
でも、すんなりと組み合わさっちゃう所が、アンティーク家具の魅力の一つです。
夜が来るのが楽しくなるテーブルランプ
ドレッサーの脇には、オトナの雰囲気のシェードのテーブルランプを置いてみました。
スタンドの形も、シェードの色も、フランスらしくて好き!
最近は、フランスの工場がドンドンなくなっているので、こんな風にフランスのアンティークらしい形のものがなくなっていくことが残念です。
ガラスがキラキラ輝くアンティークのシャンデリア
最後、お部屋を美しくまとめてくれるのが、アンティークガラスのシャンデリア。
今回は、支柱の部分にガラスコラムが入った、フランスのアンティークらしいシャンデリアを選んでみました。
眺めていると・・・フランスのベルサイユ宮殿の鏡の間を思い出す形(笑)
お家でベルサイユ宮殿気分を楽しんでみませんか?
今回のコーディネートのまとめ・・・
今は、なかなか海外に行けないので、逆に「フランスをお家の中に持ってくればいいのでは?!」と、トータルコーディネートしたリビングをご紹介しました。
私はフランスに行くと、フランスにいる時間より、帰って来てからしばらくフランスを引きずるタイプ(笑)
なんとなく、帰って来てからの方が、妙にフランスに引っ張られちゃって、恋しくなってしまうんです。
フランスらしさってなんだろう?って考えた時、やっぱりフォルムの優雅さだなって思うんですが、その優雅な雰囲気を支えている一つの大きな要因は「脚」
実は家具を支える脚に注目してみると、足元の差がお部屋の雰囲気の差だということがよく分かります。
アンティークの家具の足はとにかく優雅。一本一本を手作業で削りだしているので、曲線ラインが美しい猫脚なんですが、これを現代の家具で手に入れようと思うと・・・ムリ!
おしゃれはやっぱり足元が重要です。ぜひ、足元に注目して、素敵なお部屋作りをコーディネートしてみませんか?
【コーディネート実例】
リビング
フレンチエレガントスタイル
▼今回、使ったアイテムはコチラ
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)1903年創業
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