テレビでひっぱりだこのアーコール、エックスバックチェア

水野友紀子
水野 友紀子

初めてこのデザインを見た時に、惚れてしまいました(笑)

名前の通り、アルファベットの「X」が4つ重なっているデザインの「エックスバックチェア」。
別名「クロスバックチェア」とか、フランスのフェンス(ラティス)に似ていることから「ラティスバックチェア」と呼ばれていますが、やっぱりエックスバックが一番しっくりくるような気がします。

このエックスバックチェア、最近、やたらとテレビで見かける!ドラマやニュース、CMのセットなどで「あっ!あの後ろ姿は!」と思ってよく見るとエックスバックチェアと言うことが多々。
きっと私と同じように惚れてしまうくらい目を惹くデザインだからなんだろうな・・・

そんな素敵なデザインですが、2本のバーをXに組み合わせて交互にはめ込む作業は、修復の時には、かなり面倒で職人さん泣かせなんです。しかも、背中だけじゃなくて足もともよく見るとX!

この足もとの「X」ですが、実はよく見ると、他のアーコールチェアと同じように「H」になっているものもあるんです。
H型のものの方が古く初期型。
その後、Xが2つ重なったようなデザインのものに変わりました。なので、どちらかと言うと、Hの形のほうが貴重かもしれません。

足もとだけじゃなく、座面も実は2タイプ。普通のデザインと、ヴァイオリン型のデザイン。なので、後姿だけで見て同じでも、実は座面と足もとのデザインの違いで4種類あるんです。

背中のデザインから幸せ家族を感じてしまうエックスバックチェア。買い付けが出来る間に、ぜひお気に入りの一脚を見つけてみてください。



【ご紹介したアイテム】

名前の通り、アルファベットの「X」が4つ重なっているデザインのエックスバックチェア。


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水野友紀子

水野 友紀子

空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。

大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

1903年創業

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