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アンティークドレッシングチェストの最終修復です!
- 水野 慎太郎
今回はイギリスからやってきた重厚感たっぷりのドレッシングチェストのお届け前の最終修復をご紹介します。
このドレッシングチェストはは英国アンティークでは定番のオーク材でとても丁寧に作られていて、ミラーを支える支柱はツイストになっていて、隅々までこだわったデザインのドレッシングチェストです。
ミラーと引き出しがついているので、寝室やリビングに置いてドレッサーとしても使えてとっても便利で人気のある家具なんです。
リビングに置けば、ミラー効果でお部屋も広く見えるし、玄関でお家の顔として置いても素敵ですよね。
この家具がより美しくお客様のお家にお届けできるよう、そして喜んでいただけるよう、しっかりと修復を行なっていきます!
まずはバキュームを使い、隅々までクリーニングをしていきます。
家具の足元や底板、内部にいたるまで徹底的にクリーニングをしていきます。
こうして見えない家具の底の部分までしっかりとほこりを取っていきます。
次は引出しのクリーニングです。
引き出しも全て抜き、引き出しの中や裏側、引き出しを抜いた内部までバキュームとウエス(拭き取り用の布)を使い徹底的にキレイにしていきます。
中に衣類やリネン類なども安心して収納していただけるように、キレイにクリーニングしているので、安心してお使いくださいね。
細かい装飾は刷毛を使ってクリーニングします。
このようなアンティーク家具に見られる、繊細で細かな装飾部分などは専用のハケを使い小さな溝などのホコリなどを取り除き、細かいところまでキレイにしていきます。
当時は機械などもなく全て手作業で行っていた細かい装飾は本当に素晴らしい・・・。
その当時の職人さんの技術をそのまま楽しんでいただけるようにしっかりとキレイにしています。
次にミラーの金具の調整を行います。
ドレッシングチェストで一番重要なミラーの部分の金具の調整をしていきます。
このドレッシングチェストのように、ミラーの角度を変えられるものが多くあります。
角度調整が固くやりにくい場合には、専用のグリスという滑りを良くするための潤滑材を差し込んで金具の動きをスムーズにします。
グリスを入れたことで、ミラーの調整もスムーズです!
取っ手の調節をします。
引き出しについている取っ手にぐらつきがないか、しっかりネジをしめて調整していきます。
ニスを塗ります。
家具全体にハケでアンティーク家具専用のシュラックニスを塗っていきます。
だんだんと艶が出てきてキレイになってきました!
最後の仕上げにワックスを塗ります。
ニスがしっかり乾いたら、最後にリベロン社のアンティークワックスを塗って仕上げていきます。
完成です!
アンティークのオーク材ならではの艶も美しく出て、きれいに修復が完了しました。
この最終修復はとっても大切な作業。細かく、時には難しい作業もたくさんありますが、お客様が喜んでくださる姿を思いながらしっかりと修復を行っています。
可愛い娘を嫁に出す気分ってこんな感じなんだろうな~。娘が嫁ぎ先で存分に大切に可愛がっていただけるように、キレイに支度をしてあげる親の気分です(笑)
今回もキレイに仕上がりました!
このあとはお客様にお届けしていきます。お楽しみにお待ちくださいね~!
今回お届したようなアンティークのドレッシングチェストはコチラからご覧いただけます。
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水野 慎太郎
創業明治36年、1903年から続く老舗家具屋4代目。
アンティークショップHandleオーナー。小さい頃から囲まれて育ってきた、家具に対する知識と修復技術力は誰にも負けない自信がある。
30年後に日本の10人に1人がアンティーク家具を使っている文化を作ることを目標にし、日々、アンティーク家具の修復に奮闘中。
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アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)1903年創業
【店舗&倉庫】
〒910-0019 福井市春山2-9-13
【南青山オフィス】
〒107-0062 東京都港区南青山5-4-41
古物商 福井県公安委員会許可
第521010008980号
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