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簡単にできるアンティーク家具についてしまった跡を消す方法
- 水野 慎太郎
ハンドルから家具をお送りした際、使った梱包材(プチプチ)の跡がまれに家具についてしまうことがあります。
夏の暑い時期に起こることがあるのですが、原因は輸送の際、発送した家具の上に配送業者さんが他の荷物を置いてしまうことです。荷物の重さと夏場のトラック内の暑さでアンティーク家具の表面の塗装が取れることで起こります。
光に当ててみると・・・見えますか?うっすらとテーブルの表面にプチプチの跡がついています。
アンティーク家具の塗装は化学系の塗装ではないため、まれに起こる場合がありますが、逆にカンタンに直す事が出来るのも特徴です。 梱包材以外でも、もし自宅で、何かを置いておいて跡がついた場合、簡単にキレイにお直しが出来るので、ご紹介します!
準備するもの
・アンティーク家具専用のワックス
・スチールウール(No,0000番 超極細)
・ウエス(拭き取り用布)もしくは、古くなったTシャツなど毛羽立ちのない布でもOK
まずは、ワックスでプチプチの跡を消していきます。
スチールウールにワックスをつけて、アンティーク家具についているプチプチの跡を磨いていきます。まずは、スチールウールにコレくらいたっぷりとワックスをつけます。
ポイントはココ!必ず木目の方向に!
ワックスを塗ります。ココで1つだけポイントが。必ず家具の木目の方向に沿って塗って下さい。 木目に逆らうと逆に家具に傷をつけてしまうことがあるので、木目の方向に沿って磨くようにしましょう。
こんな感じで家具の木目の方向に沿って5〜6回、動かして磨きます。磨く時、ワックスが少ないとスチールウールで家具を傷つけてしまいますので、ワックスはたっぷりつけましょう。 もし、初めてで心配な方は、家具の脚や側面など目立たないところで一度試してみてくださいね!
ワックスを塗り込んだら乾拭きして確認してみましょう。
力まかせに磨くのではなく、何回かこすって乾拭きをし、跡が消えているか確認して下さい。まだ消えていなければもう一度同じ作業をして確認と言うです。
この作業を何回か繰り返します。
最後にプチプチの跡が消えているのが確認できたら、ウエスで余分なワックスを取り除き、キレイに乾拭きしていきます。
完成です!
いかがですか??最初についていたプチプチの跡もこんなにキレイに消えました!
このように、万が一お届け後にプチプチの跡がついてしまった場合にもご家庭で簡単に消すことができます。それ以外に、Handleからお届けした家具を使っていて、何か跡がついた場合も、同じように作業をすればキレイに直す事が出来るので、ぜひチャレンジしてみてください。
キレイになると気持ちもいいですよ!今回の修復で使った家具はコチラからご覧ください。
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水野 慎太郎
創業明治36年、1903年から続く老舗家具屋4代目。
アンティークショップHandleオーナー。小さい頃から囲まれて育ってきた、家具に対する知識と修復技術力は誰にも負けない自信がある。
30年後に日本の10人に1人がアンティーク家具を使っている文化を作ることを目標にし、日々、アンティーク家具の修復に奮闘中。
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アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)1903年創業
【店舗&倉庫】
〒910-0019 福井市春山2-9-13
【南青山オフィス】
〒107-0062 東京都港区南青山5-4-41
古物商 福井県公安委員会許可
第521010008980号
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