私がいつも「これこそがオケージョナルテーブル!」って思っているのが、脚の形が美しいタイプのものです。
最近になって、やっとこのクラスのアンティークの良さがわかってきました。
と言うのも、恥ずかしながら最初の買い付けの時には、正直、全然、魅力が感じられなかったんです。だから、なぜ普段使いしようにも、ダイニングには大きさがちょっと小さめだし、どうやって使っていいやら分からない家具がこんなに人気で高額なのか、当時の私には全然想像もつきませんでした。
でも、そんなある日、ひょこっとお店に来られた奥様が一目見て「素敵ね~」と言って、すぐに車の中で待っていた旦那さまを呼んで来て「これください」って、まるで八百屋さんでお買い物をするように選ばれたのを見てビックリ。
話しを聞くと、「玄関にちょっと空いているスペースがあるから、そこに置こうと思って・・・」と、一緒にバルーンバックチェアも2脚購入されたので、お家におジャマさせて頂いたんです。
その時に、玄関に置かれたオケージョナルテーブルを見て、お店にあったときとは全く別人で、美しく輝いている姿に驚きました。
玄関に座るわけでもなく、お茶をするわけでもなく、ただ置いてあるだけなのに、それだけで玄関から入ってパッと一番最初に目に飛び込んでくる美しい曲線の脚。
それが、あまりにも美しく、何に使うわけでなくても置いておくだけで美しい家具があるんだって・・・って、初めてアンティークの本来のよさを教えてもらえた気がします。
正直、アンティーク上級者の家具なので、私のように初級者だと良さが分かるまでムズカシイ家具かもしれませんが、でも、いきなり置いてみると、本来のアンティークの良さが一気に理解できる・・・そんなオケージョナルテーブルです。
- トップページ
- アンティークの語源や歴史のおはなし
- アンティークのオケージョナルテーブル
- 象嵌の入った脚のキレイなサイドテーブル
象嵌の入った脚のキレイなサイドテーブル
- 水野 友紀子
-
水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
-
アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)1903年創業
【店舗&倉庫】
〒910-0019 福井市春山2-9-13
【南青山オフィス】
〒107-0062 東京都港区南青山5-4-41
古物商 福井県公安委員会許可
第521010008980号
関連商品はこちら
記事をシェアする