お家づくりの第一歩。土地を決めるまで決めておいた方がいいこと

お家を建てる際、土地を持っていない方が、膨大な時間を費やすのが土地探し。これからずっと暮らしていく場所なので、なかなか決めることが出来ないのは当たり前のことです。

広さや方角、隣や近所の環境、子どもの学校区域、そして一番大切な予算･･･

それぞれの家庭で、優先させたい条件がいろいろあって、全部が満足できる土地は、そう簡単に出てくるものではありません。

なので、じっくりと自分達に合うものを決めることが一番大切なんですが、気を付けなければいけないことがいくつかあります。

それは、土地の価格に含まれていなかったものが、購入後に必要になってくる可能性があるということを、前もって知っておくことです。

まずは地盤改良。とても安く土地が買えたと思って喜んでいたのに、地盤改良が必要なケースがよくあります。

地盤改良が必要な場合、時には100万円以上かかることも！

こればかりは、購入後に地盤調査を行わないと分からないんですが、役所から近くのボーリングデータを取り寄せたり、ご近所からリサーチすることはできます。

また、どうしても気になる方は、6万円程度で出来るので、購入前に地盤調査されるのもおススメです。

他に、上下水道が通っていない場合、購入した土地までひっぱってくる予算が必要になります。

下水が通っていない場合、浄化槽が必要な場合があることも頭に入れておきましょう。浄化槽の設置費用はもちろん、メンテナンス費用がずっとかかるので、最初に予算組をしておくようにしましょう。

まれに、敷地内に井戸や防空壕、古い家の基礎などが残っていて、処分代がかかる場合などもあります。 もし、そんなことがあった場合、どう対処してもらえるかを不動産屋さんに予め確認しておくことが必要です。

せっかく安価に購入できたと思っても土地だけの価格で済まないことも多く、それを考えずに購入してしまった後、思わぬ出費が･･･という方も多いのが土地選びです。

安い場合、安いなりの理由があり、いろんな土地をたくさん見ていくことで、だんだん分かってくることがあります。その中で、安価で好条件の土地を見つけたら、瞬時に決断するようにしましょう。

ココまでは、場数を踏めばなんとなく予測が出来てくるんですが、土地を探すときに、出来るだけ一緒に考えた方がいい重要なことがあります。

それは、その土地に家を建てた時の図面を頭の中に描くことです。

実は、これが一番重要！もちろん、設計士ではないのでちゃんとした図面が考えられるはずはありませんが、土地を決める前から「どんなお家に住みたいか」を自分なりに頭の中で整理しておくことが重要です。

部屋数はどれくらい必要か？
リビングはどれくらいの広さにしたいか？
ダイニングには、どれくらいの大きさのテーブルを入れるのか？
キッチンはどんな形にしたい？
車は何台停めたい？

などなど、土地を決めるまでにある程度、どんなお家で過ごしたいか譲れない部分を考えておくことが重要です。

というのも、土地が決まってしまうと、設計が始まった瞬間から、決めなければいけないことが山ほど出てきます。

現在、一軒家で家賃がかからない所に住んでいる方はいいんですが、賃貸住宅にお住まいで、土地を買う時から住宅ローンを組まれる方だと、買った時からローンがスタートしてしまうので、一刻も早くお家を建てて、ムダな家賃を払う期間を少しでも減らした方が経済的なんです。

大枠だけでもいいので、土地を探すところから「もし、自分がこの土地に家を建てた場合、どんな間取りにしたいかな？」と考えながら選んでいくようにしましょう。