居心地のいいお部屋を作る予算組みを考えてみましょう

水野友紀子
水野 友紀子
居心地がいいお部屋を作る予算組みとは!? お部屋作りの予算計画

今回は、ご新築やリフォームされる方はもちろん、新しくマンションを購入して新生活を始める際、素敵なお家にするための予算組みについてお話ししようと思います。

家を購入するって一生のうちで何度もこない大きなお買い物。本当に幸せなことだな~って思うんです。

せっかくだったらお気に入りの素敵な家具を買って、素敵なお部屋で生活を始めたい!と夢を描くと思うんですが、ここで、ガマンしちゃう方がとても多いのが現実です。

と言うのも、家を建てたり購入したりする時点で、お家の中に入れる家具や照明器具はもちろん、電化製品の予算を考えていないことが原因。

もちろん、予算は一番大切なことなので、みなさん銀行に行ったり、ハウスメーカーさんや工務店さんと一緒に予算を考えて、いろいろやりくりされています。

でも、その段階では、建物の予算だけで、実際に家の中に入れるものの予算を、本気で考えて見積もりに入れてくれる業者さまは少ない~!!

私だって、家を建てる側の業者さんだったら、やっぱり建物のことにお金をつかってもらいたいので、家=器の予算は考えるけれど、中に入れる家具や照明器具はもちろん、電化製品に予算をとられてしまうと困る~(笑)

だから、実際に必要なものを全てガッツリ見積もりに入れて予算を組むことはしないと思うんです。

なので、工事が始まって、だんだんお家が形になってきてから家具を見に来られたお客様は「想像以上に予算がかかってしまっているから、こんな風にしたかったけれどガマンしなきゃいけない・・・」ということがほとんどなんです。

もちろん、最終的には予算が大切だし、その時点で建物で削ることは出来ないので、結局、中に入れる家具だったり、照明だったり電化製品の中から予算を削るしかないんですよね。

なので「本当はこうしたかったな・・・」と思いながらガマンしたもので新生活を始める方が多いというのが事実です。

先日、お話したように、人生の中でなかなか機会がない家具選びの貴重な1回が、まさにこの時。

そうならないためには、最初の予算組みの段階で、自分が欲しい家具や照明器具、電化製品などが、実際にいくらかかるのかを考えて予算組みすることが大切です

家を建てるとか、マンションを買うという場合、ついつい建物の予算のことだけにとらわれがちですが、建物以外に必要なものの予算も含めてしっかり考えないと、家だけが立派で中身がチープなお家になってしまうので、居心地のいいお家にはなりません!

この話をする時、私がいつも思い出すのは、小さい頃の父の言葉。

まだ小学生だった頃の私が、父に
「お父さん、家を建てるんだったら、外から見たとき、お城みたいに立派で中がボロボロの家と、外はボロボロなんだけれど、中がお城みたいな家、どっちがいい?」
と質問したことを思い出すんです。

見栄っ張りな私は、お城みたいに立派な外観の家を自慢したい~!って思っていて(笑)父も同じ意見だと思っていたのに「お父さんは見た目はボロボロの方がいい」と言っていたことが納得出来なくて・・・

オトナになった今、やっと父の気持ちが分かるようになりました(笑)

ボロボロではないけれど(笑)やっぱり居心地のいい中身の方が重要!だと思うので、予算を考える時には、建物=器だけではなく、中身のことも一緒に考えて欲しいなって思っています。






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水野友紀子

水野 友紀子

空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。

大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

1903年創業

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