本当に正解?「なにも置かないお部屋」は本当におしゃれ?

「なにも置かないお部屋」は本当におしゃれ?

前回「おしゃれなお部屋ほどモノが多い」という話をしました。
・・・が!「モノが多いのがおしゃれ??!」と思った方も多いんじゃないかな??(笑)

日本人だったら、それが当たり前の反応!

だって、日本では昔から「おしゃれな部屋=なにも置かないお部屋」という固定概念があって、知らず知らずのうちに、これにとらわれている方が多いと思うんです。

今でこそ、新築されるお家に和室がないことも多い時代になってきましたが、もともと日本のお家は、幾通りもの違う用途で、同じお部屋を使っていました

具体的に言うと、ちゃぶ台を置いてご飯を食べ、食べ終わったらちゃぶ台を片付けて、今度は布団を敷いて寝る・・・と言う感じで同じ部屋を違う使い方で使っていたので、いろんなモノが置いてあると生活しづらく、何も置かないことが一番と思われてきました。

ところが最近は、お家の中もすっかり西洋式になって、ご飯はダイニングルーム、寝るのは寝室のベッドという感じで、用途に合わせて部屋を移動する西洋式の生活に変化したので、固定概念にとらわれる必要がなくなってきているんです。

ところが、この呪縛が頭から離れないあまり、出来るだけ部屋の中に何も置かないようにしようと思うことで、逆に生活がしづらくなっている方が多いのも事実です

例えば、お部屋の中に何も置かないようにするために、

大すぎるパントリーを作ったり・・・
扉を閉じれば中が見えないい大きな収納棚を作ったり・・・
寝室の奥に広すぎるウォークインクローゼットを作ったり・・・

確かに、何でも入る大きな収納を作って、扉を閉じてしまえば、一見、スッキリ片付いて見えるかもしれませんが、パントリーの中が散らかり放題でムダなものが増えてしまったり、洗濯物を片付ける度に、わざわざ洋服であふれかえったウォークインクローゼットまで移動しなければいけなかったりして、そのうち面倒になって部屋が散らかり始めるという方も多いんです。

確かにインテリア雑誌を開くと、生活感が感じられないスッキリとしたお部屋しか紹介されていないし モデルハウスを見に行くと必要最小限のものしか置いてないので、スッキリ広々とした空間に憧れを抱く方も多いと思います。

でも、あくまでそれは雑誌やモデルルームの中での話。生活して必要なもの全てが出ているワケではないんです。

わが家も今までに何度かインテリア雑誌に掲載されたことがありますが、毎回、撮影の度に、生活感が感じられるものは全て見えないように違う場所に運ぶよう指示されています(笑)

またモデルルームには、おしゃれな雑貨や生活用品だけが置かれていますが、実際にそれだけの量で普段の生活を送ることは到底ムリ!

100%とは言いませんが、雑誌の中やモデルルームは、実際に生活しているままの状態が写し出しているものではないので、それを目指す必要はありません!

その上で、自分が生活している中で、出しておいた方が便利なモノや使い勝手のいいもの、さらに毎日眺めていたいものや大切な思い出が詰まったモノなどは、ムリに片づけようとせず出したままでOK!

固定概念にとらわれることなく、自分が使いやすいおしゃれなお部屋を作っていきましょう。

次回は、お部屋がスッキリ片付かない理由についてお話します。



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