- トップページ
- アンティークコラム
- アンティークの選び方
- アンティークをアイテム別に選ぶ
- アンティ―クテレビ台と楽しむ大人のインテリア|選び方とコーディネート術
アンティ―クテレビ台と楽しむ大人のインテリア|選び方とコーディネート術
- 中嶋 美幸

最近は大型化したこともあり、壁に掛けるものも増えてきたテレビ。
とは言え、テレビ単体のままだとお部屋のインテリア的には素敵じゃないことや、テレビと一緒に使う機器などを置く場所としてテレビボードは必須アイテムです!
今回は、テレビボードの選び方とおしゃれなコーディネート術についてお話します。
テレビ台と作るアンティーク部屋
まずは、テレビボードを置いた素敵なアンティーク部屋をご紹介します。
英国スタイル

格子ガラスがおしゃれなテレビボードはアンティーク調で造られたもの。
アンティークとして取り扱いされている家具は、造られてから100年ほどが経過している、まだテレビがなかった時に造られたもの。
なので「テレビボード」として作られた家具は存在しないので、アンティークの雰囲気はそのままに新しくテレビボードとして造られた家具です。

もともとテレビボードとして造られた家具ではなく、サイドボードとしてダイニング脇に置いて、お皿やカトラリーなどを収納するために造られた家具にテレビを乗せてリビングで使ってみました。
英国のアンティーク家具は重厚な彫が入っていて、脚が太いものが多いのが特徴的。存在感が大きいので、テレビより家具の方に目がいくので、インテリアのジャマをするテレビの存在感がなくなります。
フレンチスタイル

くるんとカーブした優雅な猫脚と、華やかな装飾が美しいフレンチスタイルのサイドボードをテレビボードに使った、とってもエレガントなダイニングルーーム。
フランスの家具は基本的にサイズが大きめなので、大型のテレビを乗せるテレビボードにもピッタリです。

リビングでは引き出し付きのチェストをテレビボードにして、フレンチアンティークの家具でトータルコーディネートしてみました。
チェスト収納はリモコンなどテレビまわりの雑多なものの収納もできて、お部屋をスッキリ見せてくれます。
テレビの無機質な雰囲気も家具の力で中和されて、エレガントなお部屋になります。
北欧スタイル

コーナー用のビンテージサイドボードをテレビボードにした北欧スタイルのダイニングルーム。
ビンテージ家具が造られた時代は、まだ完全に普及してはいないものの、テレビが普及しつつあったので、テレビボードに近い家具を見つけることが出来ます。

シンプルでオシャレなデザインはどんなお部屋にも合わせやすく、テレビボードにピッタリ。
開き戸、引き戸、フラップなど収納スタイルも豊富で、好みや生活スタイルに合ったアイテムを見つけることができます。
オシャレな北欧スタイルのお部屋を作りたい方に、最近、特にテレビボードとして大人気のスタイルです。
テレビボードの種類
テレビボードと呼ばれる家具にも、いろんなデザインのものがあって、大きく分けるとローボードタイプ、お部屋の角にぴったり置けるコーナータイプ、そして、壁面収納の一部がテレビボードになっているタイプの3タイプに分かれます。
それぞれの特徴や使い勝手を知って、自分の生活スタイルに一番合うテレビボードを選んでみましょう。
ローボードタイプ

一番、よく見かける定番のテレビボードがローボードと呼ばれる背が低く横幅が広いタイプの家具です。
背が低いので、上にテレビを乗せても圧迫感が出ません。
その分、収納スペースはそれほど多くはないので、収納したい機器の大きさやサイズ、量、さらにテレビの大きさをまず考えましょう。
一番大切なのは部屋の壁面のサイズ。テレビボードを置く壁面のサイズを考えて、ちょうどいい大きさのものを選びましょう。
コーナータイプ

お部屋の角にピッタリと置くことができるテレビボードがコーナーボードとも呼ばれるコーナータイプのテレビボードです。
コンパクトなサイズのものが多く、どうしても大きなテレビボードが置けないお部屋の角に置いて、有効活用することができます。
お部屋の角に配置するので、比較的どこからでもテレビを見ることができますが、大型のテレビを乗せることは出来ないので、注意して下さい。
ハイタイプのテレビ台

壁面収納の一部がテレビボードになっているタイプのテレビ台です。
ハイボードとも呼ばれ、たっぷり収納ができるテレビボードは、見た目がカッコよく迫力があるので、インテリアのジャマになるテレビが目立たせない効果があるところもポイント!
広いお部屋向きのテレビボードですが、テレビを置くスペースは決まっているので、将来的にテレビを買い替えることを考えながら選びましょう。
サイズの選び方
テレビボードは幅が広いものが多いので、選ぶ時に一番気になるのはサイズです。
お部屋のサイズに対して、テレビボードが大きすぎるのでは?と悩む方も多いですが、選ぶ時の一番の基本は、テレビよりテレビボードの幅を大きくすることです。
とは言え、壁面から飛び出すようでは意味がありません。また、テレビを将来的に買い替えたときのことも考えて、サイズを選んでみましょう。
理想は「二等辺三角形」
選ぶ際、一番の基本は、テレビの横幅よりテレビボードの幅が広いものを選ぶことです。

テレビの中心を頂点として、テレビボードの両端が二等辺三角形になるサイズのテレビボードを選ぶと、安定感があって、バランスよく見えます。
とは言え、最近は大型テレビの価格が安価になって手に入りやすくなったこともあり、大きなテレビを選ぶ方も増えています。
具体的に、テレビのサイズとテレビボードのサイズを比較してみました。
幅150cmのテレビボード
マンションやアパートで人気の150cm幅のテレビボードで42インチと55インチのテレビを乗せたところを比較してみました。


55インチのテレビの幅は約125cm、70インチで155mとテレビボードより大きくなってしまうので、70インチ以上のテレビを乗せたい場合は、1m50cm以上のテレビボードを選ぶようにしましょう。
幅200cmのテレビボード
一般的に家具として販売しているテレビボードの中で、一番幅の広い200cmのテレビボードに42インチ、55インチ、60インチを乗せて比較してみました。



最近は、かなり大きめのテレビを購入される方も多く、ちょっと前まではスクリーンでしか見ることが出来なかった80インチのテレビを置いている方も見かけるようになりました。
80インチの横幅は約1m80cm、90インチで約2m、100インチ以上になると2mを超えるので、80インチまでのテレビを置くことをお勧めします。
また、大きなテレビを置く場合、サイズはもちろん強度も重要です。
重いテレビもしっかり支えることが出来る造りのテレビボードを選ぶようにしましょう。
高さは「目線より下」
テレビボードの高さを決める時のポイントは、見る位置。床に座る場合と、ソファに座ってみる場合、またダイニングチェアに座ってみる場合では高さが異なります。
人間の目は上を見るより下を見る方が疲れにくく、目にも体にも負担をかけないため、テレビの画面が目線より下になるような高さを選んでみましょう。
床に座ってテレビを見る

和室のように、床に座ってテレビを見る場合は、床から40cm以下の高さのテレビボードがおススメです。
ソファに座ってテレビを見る

ソファに座ってくつろいだ体勢でリラックスしながらテレビを見る場合、床から40~60cmの高さのテレビボードがおススメです。
椅子に座ってテレビを見る

ダイニングルームで、椅子に座ってテーブル越しにテレビを見る場合、床から60cm以上の高さのテレビボードがおススメです。
テレビ画面までの距離
実は、フルHDテレビと4Kテレビでが適切な視聴距離が違うことをご存知ですか?
フルHDテレビは「画面の高さの3倍」以上、4Kテレビは「画面の高さの約1.5 倍」以上離れることとされています。
フルHDテレビ

画面の高さの3 倍以上が目安
4Kテレビ

画面の高さの1.5 倍以上が目安
お使いのテレビの種類を確認して、視聴距離も考慮した上で、テレビボードのサイズを確認するようにしましょう。
行動動線を考える
テレビボードを置く場所は、お部屋の間取りや広さ、そして視聴距離を考えることはもちろん、窓やコンセントの位置にも気をつけましょう。

テレビボードは、扉や引き出しが付いた収納家具なので、扉や引き出しが開け閉めしやすいように、センターテーブルとの間を60cm以上あけるようにしましょう。
スペースにゆとりがある場合は90cm以上あけるようにすると安心です。
ソファとローテーブルの間は30cm以上開けるようにしましょう。
Check Point!

視界を遮らないようレイアウト
ソファとテレビボードの間が通路になっている場合、人が通るたび視界を遮られるのでテレビを落ち着いてみることが出来ずストレスを感じます。
出来るだけソファとテレビボードの間が通路にならないような配置になるよう気をつけましょう。
わが家のテレビボード
分譲マンションのわが家では、ビンテージのサイドボードの足を高さ70cmでカットして、リビングに置いてテレビボードとして使っています。

テレビから1m50cmの位置にソファを置いているので、床に座って見るとテレビを見あげるので高く感じます。
ソファに座ってテレビを見ると、大人の私達にはちょうどいい目線の高さですが、子どもにとってはちょっと高いようです。
リビングの奥にダイニングとキッチンがあって、そちら側からテレビを見ると・・・

↑こんな感じです!少しだけ背を高く設定したのは、ダイニングキッチンからもソファ越しにテレビが見えるようにしたかったから。
家族がソファ、ダイニングテーブル、キッチン、それぞれの場所にいても、テレビボードを少し高めに設定したので、どの位置からも見ることが出来てピッタリでした。
テレビボードの基本の高さは「目線より下」ですが、お家の間取りやご家庭の生活スタイルに合わせて、サイズ、高さを選ぶようにしましょう。
扉デザインで選ぶ
テレビボードの収納扉部分は大きく分けると観音開き扉、フラップ扉、引き戸、オープンの4タイプです。
デザインはもちろん、収納の仕方も異なってくるので、それぞれの特徴を知って生活スタイルに合った扉デザインのテレビボードを選びましょう。
観音開き扉タイプ

一番定番の形の観音開き扉タイプのテレビボードは、中に収納したAV機器やゲーム機などをホコリや汚れから守ってくれます。
また、扉の大きさも、扉2枚で1枚分の扉の大きさなので、扉自体の大きさも半分のサイズでコンパクト。
開け閉めしやすく、日常的に使い慣れているタイプなので、モノの出し入れもラクに出来ます。

扉自体の大きさが大きくないので、テレビボードの前に置くものとの間に、それほどスペースが必要ないところもポイント!
ただし、扉を開けっぱなしにした状態で上から圧力がかかると、金具が壊れるので、特に小さいお子様がいるご家庭では気をつけましょう。
テレビボードの開閉の際、指を挟まないように注意して下さい。
フラップ扉タイプ

フラップ扉とは、扉を上に持ち上げて開閉する扉のことです。
密閉性が高いためホコリが入りにくく、AV機器や中の収納をホコリや汚れから守ってくれます。
一枚扉なので、AV機器の操作や収納の出し入れもしやすいのも特徴です。

フラップ扉を開いたとき、写真のように扉がテレビボード内に収まるタイプや、ステーと言われる金具で扉を支えるタイプなどがあります。
ステーなどの金具で扉を支える場合、扉に負荷がかかりすぎると金具が破損する場合もあるので、気を付けるようにしてください。
また、扉の開くためのスペースを確保するようにしましょう。
引き戸タイプ

扉を左右に移動して開閉する扉が、引き戸タイプです。
引き戸タイプは、開き扉やフラップタイプと違って扉を開け閉めする際、扉が前に出て来ません。
なので、テレビボード前にスペースが必要なく、十分にスペースを確保できない方におススメです。

ただし、扉は左右どちらしか開けることが出来ないので、収納したいものがきちんと入ることを確認するようにして選びましょう。
また、調整していない場合、扉が堅くて開け閉めしにくいものも多いので、きちんと確認してから選ぶことをおススメします。
オープンタイプ

扉がついていないオープンタイプは、扉の開閉などの手間がなくAV機器の操作や物の出し入れがとてもスムーズです。
扉がついていないので、ホコリや汚れがつきやすいので、こまめに掃除する必要があります。
扉の種類
扉に使われている素材や種類によって、テレビボードの使い勝手に違いが出てきます。 それぞれの違いと特徴を把握しておきましょう。
ガラス扉

テレビボードの扉に一番多く使われているのがガラス扉です。
ガラス扉、扉を閉じた状態でも中に入れたAV機器の操作が可能なため、扉を閉めたままリモコン操作を行いたい方におススメです。
ガラスなので割れる可能性はあるため、扉の開閉時や小さいお子さんがいるご家庭では注意が必要です。
木扉

木製の扉は、閉じてしまえば、中に収納したものが見えなくなるので、雑多になりがちなテレビボード周りのものを収納してしまえば、お部屋の中がスッキリと片付いて見えます。
ただ、木製の扉は遠赤外線を通さないため、リモコン操作はできないため、扉を開けて操作する必要があります。引き戸の場合は、片方を開けっ放しにしておけば操作が可能です。
格子扉

最近人気なのが、ガラス扉と木製扉を合わせた格子デザインの扉です。
中のものは見せたくないけど、リモコン操作もそのままできるようにしたいという方におススメです。
ただし、角度によっては上手く操作が出来ないこともあるので、調整しながら使う必要があります。
テレビボードに変身!アンティーク家具
今はテレビのない生活は考えられませんが、テレビが普及し始めたのは1950年代後半。また60~70年しか経っていません。
なので、アンティーク家具が造られた時代には、そもそもテレビ自体がなく、テレビボードという家具は造られていませんでした。

なので、Handleでご紹介しているアンティーク家具には「テレビボード」という家具は存在しません。
テレビボードがない時代のアンティーク家具をテレビボードとして使うことで、自分だけの特別なテレビボードとして楽しむことができます。
テレビボードとして大人気のビンテージボード
シンプルでオシャレなデザインがテレビボードにピッタリと、特に人気なのが「北欧スタイルのビンテージサイドボード」です。

G-PLANやマッキントッシュ、ネイサンなど有名な老舗の家具メーカーがデザインしたサイドボードは、幅が広く、また高さもそれほど高くないため、テレビを乗せるテレビボードとして使うのにピッタリのビンテージ家具です。

ダイニングの
収納家具として誕生
テレビボードとしてピッタリなサイドボードですが、実はもともとはキッチンやダイニングに置いて、お皿やグラス、カトラリーなどを収納するためのダイニングボードとして誕生しました。

ダイニングからリビングへ
テレビボードとして人気に
その後、テレビの普及に伴い、テレビボードとして使うのにピッタリのサイズだったことから、リビングで使われるようになったサイドボード。
現代ではテレビを乗せてテレビボードとして使うリビングになくてはならない家具No.1アイテムです。
脚カットで理想の高さにできます。

アンティークショップHandleでは、北欧スタイルのような脚の長いデザインの家具は、ご希望に合わせて専門の職人が脚をカットして、ちょうどいい高さに合わせてお届けすることもできます。
家具の高さが少し高いなと感じる方、その他気になることがあればお気軽にご相談ください。
みんなのテレビボード

期待以上のとても素敵なサイドボードで大変気に入ました。早速裏穴を開け、AV機器の配線を背面に隠してレイアウトが完成。
シンプルなデザインと、木目が強く派手めなこの表情に、改めて惚れてしまいました。
これからもっと長く私達家族と一緒に、良い時間を暮らしていけたらと思います。
東京都 Mさま

寸法が大きくて心配していましたが、設置してみるとちょうど良く、リビング全体が重厚感が出て、心和む癒しになっています。
テレビ台も高さがありますが、立っていても寝転んでいても視線にちょうど良い高さでした。
ありがとうございました。
大切に使います。
広島県呉市 Nさま

送って頂いたサイドボードは大変気にっております。新築した自宅の2階にあるリヴィングで愛用しています。
元々持っていた同シリーズのコーヒーテーブルとの相性もばっちりです。
熊本地震で自宅が倒壊しましたので新居の新築までに時間が掛かりましたが、便利な保管サービスがあり大変助かりました。この度はありがとうございました。
熊本県熊本市 Kさま

今回は新築マンション購入に伴うサイドボードの購入でしたが大変満足しています。
部屋もやっと落ち着く事が出来ました。本当にありがとうございました。大事に使っていきたいと思います。
福岡県福岡市 Uさま

素敵なチェストありがとうございました。 届いた商品を見て惚れ直し このチェストに合うようにとヨーロッパから壁紙を取り寄せ本日張り替え、お部屋の一角が完成いたしました。 とてもとても素敵になりました。
他の方の手に渡らず、我が家へ来てくれてありがとうって気持ちでいっぱいです どうもありがとうございました。
東京都新宿区 Mさま
-
中嶋 美幸
アンティークショップHandle編集ライター
短大で生活デザインを学び、そこで得た住宅の内装や家具の知識をもとに、Handleでお客様担当係を長く務める。
結婚を機に、愛知県に移住。現在、在宅スタッフとして、2人の子育てをしながら、リモートでHandleの編集ライターとして、アンティークに関する知識を中心に執筆中。
-
アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)1903年創業
【店舗&倉庫】
〒910-0019 福井市春山2-9-13
【南青山オフィス】
〒107-0062 東京都港区南青山5-4-41
古物商 福井県公安委員会許可
第521010008980号
記事をシェアする