ミッドセンチュリー家具に似合うおしゃれ部屋のコーディネート術

冨田文代
冨田 文代
ミッドセンチュリースタイルの寝室
秋の気配が感じられる9月。
そんな季節にぴったりなのが、木のぬくもりを感じるミッドセンチュリースタイルの寝室のご紹介です。
G-PLAN“ブランドン”のチェスト
希少なオーク材を使ったG-PLAN“ブランドン”のチェスト。
ほどよい高さとスリムなバランスで、お部屋をすっきり見せてくれます。
ワードローブ
扉を開けるとワードローブが登場です。
引き出しやハンガーバーが付いた収納で、朝のコーディネートが楽しくなりそう。
ブラウンのアングルポイズ
デスクの上にはブラウンのアングルポイズ。
プッシュ式スイッチや自在に動くアームが、レトロな魅力を放っています。
アングルポイズの光
夜になるとアングルポイズの光がチェストをやさしく照らします。
昼間の爽やかさとは違う、落ち着いた大人の雰囲気に。
北欧スタイルのガラスキャビネット
北欧スタイルのガラスキャビネット。
チーク材の木目とガラスの抜け感が、収納とディスプレイの両方を叶えてくれます。
アンティークのハットスタンド
テレビ横に立つアンティークのハットスタンド。
繊細な挽きもの細工と曲線のフォルムが、お部屋のアクセントになっています。
ワゴン
ティータイムに使ったのは、天板が伸びるユニークなワゴン。
キャスター付きで移動もラクラク。
ホーンジー社の“サフラン”シリーズ
ワゴンの上のホーンジー社の“サフラン”シリーズ。
イエローとオレンジの花模様が、食卓を明るく彩ります。
ゴールドスミスチェア
ギャッペの上で猫ちゃんがくつろぐのはゴールドスミスチェア。
背もたれの王冠のようなカーブが印象的。
木製マガジンラック
チーク材の杢目が美しい木製マガジンラック。
新聞や雑誌をまとめて入れるだけで、空間がすっきり整います。
ネストテーブル
ベッド横のネストテーブルは3台重ねて省スペース、広げればフレキシブルに使えて“ちょっと便利”を叶えてくれます。
ミルクガラスのハンギングボウル
日中の光を受けて柔らかく佇むミルクガラスのハンギングボウル。
ぽってりとした質感が印象的です。
ハンギングボウルの型押し模様
点灯すると型押し模様が浮かび上がり、幻想的な雰囲気に変わります。
夜の空間に特別な彩りを添える照明です。
ビンテージ家具
実用性にも優れたビンテージ家具を取り入れることで、過ごす時間そのものがもっと豊かに。
この秋はぜひ、お気に入りの照明と家具で、お部屋に“夜の顔”をプラスしてみてください♪
ミッドセンチュリー家具と照明で楽しむ寝室コーディネート

コーディネートのポイント

今月のスタイリングは、ミッドセンチュリーの家具を取り入れた寝室コーディネートをご紹介します。
ミッドセンチュリースタイルは、第二次世界大戦後の1945〜1960年代に生まれた、シンプルで機能的なデザインが特徴のスタイルです。

ミッドセンチュリーと聞くと「シンプルすぎて冷たい印象になりそう」「取り入れるのが難しそう」と感じる方も多いかもしれません。
でも、チーク材の温もりにテキスタイルや小物を少し加えるだけで、寝室にもやわらかく馴染みます。

今回は、そんなミッドセンチュリー家具を寝室に取り入れ、照明で“昼と夜で表情が変わる”空間づくりをご紹介します。

ミッドセンチュリーを感じる家具選び

G-PLAN ブランドンのワードローブ

今回は、寝室の主役に珍しいG-PLAN“ブランドン”のワードローブをセレクトしました。
ミッドセンチュリースタイルのお部屋を作りたい時、まず最初に取り入れる家具として間違いがないのがG-PLANの家具

“ブランドン”は、G-PLANが誕生した1952年ごろに最初に作られたシリーズ。
直線的でスッキリとしたラインが美しいデザインで、寝室の“主役家具”にぴったりです。

G-PLANワードローブの内部

ワードローブの扉を開けると、想像以上に機能的な収納スペース。
引き出しやハンガーバーがバランスよく配置されていて、まるで小さなブティックのよう。
毎日の身支度がもっとスムーズになります。

昼と夜で雰囲気が変わる照明

ブラウンカラーのアングルポイズ(昼・消灯)

寝室の照明には、落ち着いたブラウンカラーの アングルポイズを合わせました。
無駄のないデザインとスチール素材の質感がミッドセンチュリーの家具と相性よく、ブラウンのカラーが空間を引き締めてくれます。

アングルポイズの点灯

レトロなプッシュ式スイッチを入れると、やわらかなオレンジ色の光が灯ります。
角度が調整しやすいので、ベッドサイドでもデスクワークでも使える万能ライト。
家具の上に置けばフロアランプ代わりにもなります。ライトをひとつ取り入れるだけで、簡単にお洒落な空間に変わるのでおすすめです。

ミルクガラスのハンギングボウル(昼・消灯)

天井照明には、ミルクガラスの ハンギングボウルを選びました。
白いガラスシェードはどんなテイストにも馴染みやすく、北欧ビンテージの家具とも相性がいいシンプルなデザイン。
今回のコーディネートはミッドセンチュリーらしい直線的な家具が多いので、単調にならないよう、あえて丸いシェードを合わせています。

ミルクガラスのハンギングボウル点灯シーン(夜)

暗くなってハンギングボウルのライトを点けると、また違った表情に。
今回はチーク材の家具で全体が明るいトーンなので、ゴールドの金具のものを選んで、空間にさりげない華やかさをプラスしています。

“見せて整える”ガラスキャビネット

ガラスキャビネットのテレビ台使い

テレビ台には、すっきりとした北欧スタイルの ガラスキャビネットを選びました。
一般的なテレビボードより奥行きが浅く、ガラス扉のおかげで圧迫感が出にくいので、寝室のような限られた空間にも使いやすいアイテムです。

木の扉ばかりの家具でまとめると重く見えがちなので、ガラス扉の家具をひとつ入れると抜け感が生まれておすすめ。
中に入れたカップやキャニスターなども、“見せる収納”として楽しめます。

ベッド周りの小家具と小物

天板が伸びるヴィンテージワゴン

寝室ということで、テーブルではなく、コンパクトな天板伸張式の ヴィンテージワゴンをセレクト。
必要な時だけ天板を広げて使えるので、ベッド横でのティータイムやちょっとした作業に便利です。
キャスター付きで移動がしやすく、「欲しいところに運べるテーブル」として寝室で大活躍してくれます。

ホーンジー サフランのポットセット

ワゴンで楽しむティータイムには、ミッドセンチュリースタイルにぴったりの ホーンジー社“サフラン”をコーディネート。
イエロー×オレンジの落ち着いたカラーがチーク材の家具とよく合い、ぽってりとしたフォルムと立体的な模様が程よい存在感を添えてくれます。

アーコール ゴールドスミスチェアとギャッベ

ワゴンに合わせて置いたのは、ミッドセンチュリースタイルと相性抜群の アーコールチェア
無駄のないデザインで、どんなインテリアにも自然に馴染みます。
座面には丸い ギャッベを合わせて、柔らかさをプラス。

ヴィンテージ ネストテーブル

ベッドの横には、ミッドセンチュリーらしい直線デザインの ヴィンテージネストテーブルをセレクト。
3台セットの入れ子式なので、必要な時に引き出して使えたり、スツール代わりにできたりと使い道が豊富です。
背が低く圧迫感がないので、寝室にも取り入れやすく、すっきりとした印象に。

チークのヴィンテージ マガジンラック

散らかりがちな雑誌や新聞は、チークの ヴィンテージ・マガジンラックにまとめてスッキリ。
無駄のないスッキリとしたデザインがお洒落で、仕切り付きなのでとっても便利。寝室の生活感をほどよく抑えてくれます。

英国アンティークのハットスタンド

テレビの横で存在感を放つのは、 アンティークのハットスタンド
あえてミッドセンチュリーではなく英国アンティークを合わせて、空間に少し重厚感をプラスしました。
シンプルな家具だけでまとめるとのっぺりしがちなので、装飾のあるアイテムをひとつ入れるだけでメリハリが生まれます。

今月のスタイリングのまとめ

ミッドセンチュリー寝室 全体(夜の表情)

今月は、チーク材のミッドセンチュリー家具を中心に、“昼と夜で雰囲気が変わる照明”を楽しむ寝室をコーディネートしました。

同じ雰囲気をお部屋で再現したい時は、次の3つのポイントを意識してみましょう。

1. チーク材の家具で統一感を出す
2. やわらかい灯りを取り入れる
3. ガラスや曲線的なアイテムを少し加える


チーク材の家具をベースに、ネストテーブルやワゴン、ガラスキャビネットを組み合わせることで、落ち着いたミッドセンチュリーな寝室に仕上がります。
さらに、エレガントなハンギングボウルや英国アンティークのハットスタンドなど、あえて違うテイストを少しプラスすることで、単調にならず程よいアクセントに。
そして寝室づくりに欠かせないのが照明。日中は自然光で明るく、夜はハンギングボウルやアングルポイズの灯りをつけることで、同じお部屋でも雰囲気が変わり、気持ちまでリラックスできます。

ぜひ、照明を上手に取り入れて、“昼と夜で表情が変わるミッドセンチュリーな寝室づくり”を楽しんでみてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. ミッドセンチュリー家具を寝室に取り入れるとき、色合わせのコツは?

A. まずは“木の色味を揃える”ことがポイントです。特にチーク材は統一感が出しやすく、寝室にもなじみやすいトーン。大きな家具からチーク材で揃えると失敗しません。

Q2. 寝室の照明はどの組み合わせがおすすめ?

A. 手元を照らすライト(アングルポイズなど)と、天井の主照明(ハンギングボウルなど)の2種類を組み合わせるのがおすすめです。シーンに合わせて明るさを切り替えられ、昼と夜で雰囲気を楽しめます。電球は落ち着く電球色(暖色)が◎。

Q3. 無機質になりすぎない工夫は?

A. 直線的な家具が多いので、丸みのある小物やファブリックを足しましょう。丸いギャッベ、クッション、丸い照明(ハンギングボウル)などを取り入れると、やさしい印象に仕上がります。


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冨田文代

冨田 文代

アンティークショップHandle コーディネーター
カラーコーディネーター2級(東京商工会議所主催)
ファッション販売能力検定2級
高校・中学校教諭1種免許(家庭)

服飾デザインが好きで、大学では服飾美術を専攻。アパレル会社に勤務していたが、地元に戻ることになりHandleへ。
アパレルでの経験を活かし、洋服をコーディネートするように、おしゃれなお部屋のコーディネート方法を分かりやすく記事にし配信している。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

1903年創業

【店舗&倉庫】
〒910-0019 福井市春山2-9-13

【南青山オフィス】
〒107-0062 東京都港区南青山5-4-41

古物商 福井県公安委員会許可
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