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いろんなアーコールで作る元気が出るダイニング
- 水野 友紀子
英国老舗家具メーカー、アーコール社の家具を組合わせて作った、ダイニングのコーディネート
英国の老舗家具メーカー、アーコール社と言えば、マーガレットハウエルが復活させたことで有名になったアーコールチェアのイメージが強いですが、実は、いろんなデザインの家具が造られていて、どれもステキなんです。
今回は、いろんなアーコールの家具を組み合わせて作るおしゃれなダイニングルームのコーディネートをご提案します。
丸みを帯びた天板が特徴のアーコール社のテーブル
まずはダイニングテーブル。アーコールのテーブルは、角の取り方がとても美しいのが特徴です。
買い付けに行ってもすぐに「アーコールだ!」と分かる独特のRは、とても滑らかで優しい丸みを帯びたライン。
丸いのにシンプルでカッコいいラインが、アーコールのテーブルらしさです。
色も形も違うアーコールチェア
一緒に組み合わせたのは、色も形も違うアーコールチェア。今回は、明るい色のゴールドスミスとチョコレート色のフープバックを選んでみました。
ダイニングチェアは同じ色、同じ形で組み合わせるものというイメージをお持ちの方も多いですが、バラバラで組み合わせても、個性が強く、それでいてシンプルなデザインのアーコールだったら、すんなり似合います。
私のように、欲ばりな方(笑)ぜひ、自分が好きなアーコールチェアをいろいろ組み合わせてコーディネートを楽しんでみて下さい。
アーコールのダイニングセットで至福のお茶じかん
アーコールのテーブルのスゴイ所は、幕板と言って、テーブルと脚の部分をつなぐ板がない所です。
他のテーブルと造り違って、めずらしい構造になっているので、アーム付きの椅子でもスッキリ収納できるんです。
今回はテーブルがT字の2本足なので、椅子をたくさん並べても足がジャマにならないからおススメです。
ビンテージの食器で楽しむお茶の時間
今回はアーコールのテーブルに合わせて、同じ年代に作られたビンテージの食器でお茶を楽しむことにしました。
選んだのはホーンジー社のフルールとウェッジウッド。
どちらも白地にブラウンでおしゃれな絵が描かれていて、なんだか懐かしい雰囲気です。
アーコールの天板の木目もビンテージ家具らしくとっても美しい・・・ビンテージ家具らしく、シンプルなのにほっこりあたたかさが感じられる所がポイントです。
カッコいい飾り棚、アーコール社のウェルシュドレッサー
シンプルな中にカッコよさが見えるウェルシュドレッサーもアーコール社のもの。
日本ではお部屋に何も置かないことをおしゃれだと思っている方も多いようですが、海外のインテリアでは、大抵、お部屋の中に魅せ場を作る家具を置くことが鉄則です。
今回は、もともとはお料理を飾り付けするために造られた家具、ウェルシュドレッサーを飾り棚として使ってみました。
ビンテージ家具ではあまり見かけないウェルシュドレッサーも、アーコールのものだったら、こんなにカッコいい!
もちろん、お皿が立てれる溝も付いているので、この溝を利用して、好きなものを立てて飾って楽しめます。
収納力たっぷりのアーコールのキャビネット
下の扉の中を開けると、たっぷり収納できるようになっています。
「見せる収納」と「見せない収納」の両方を持つことがお部屋をおしゃれに魅せるポイント。
見せない収納部分に、日常使い雑多なものをたくさん詰め込んで、見せる収納を作ることで、お部屋の中がおしゃれに見えてきます。
個人的には、この取っ手のデザインが大好き!懐かしさと新しさを兼ね備えたアーコールらしいデザインです。
テーブルシャンデリアで至福の時間
シンプルなお部屋にも似合うように、黒いアイアンのテーブルシャンデリアを置いてみました。
クールな雰囲気の家具でまとめたお部屋に、間接照明をプラスしてあげることで、あたたかい雰囲気を足すことが出来ます。
ふわっと女性らしさが感じられるアンティーク調のテーブルシャンデリアは、コンセントを挿しこむだけで、どこででも気軽に使えて、お部屋の中に陰影を作り出してくれるのでおススメです。
元気が出るイエロー色に衣がえしたソファ「Marie」
手っ取り早くお部屋の雰囲気を大きく変化させたい方には、テキスタイルの色や柄を変えることをおススメしています。
例えば、カーテンやソファのカバーなど、お部屋の中でも面積が大きい布のインテリアを取り替えると、まるで違うお部屋のような感じが楽しめます。
今回は、ソファのカバーを北欧スタイルの家具にもよく似合うイエロー色に変えてみました。
最近は、雪が多くてなんだか気分が落ち込みがちなので、パッと気分が明るくなる黄色を挿し色にしてお部屋の中を明るい雰囲気に。気分も上がります!
サイズが変えれるアーコールのワゴン
ソファの横にコロコロ移動させたアーコールのワゴン。実は、天板を広げることが出来るんです。
下から見るとよく分かる構造。天板を持ち上げて、バーを引っ張るだけ。
女性でもカンタンに、あっという間にサイズ変更できます。
サイドテーブルとしても使えるアーコールのワゴン
バタフライ式の天板を広げると、ちょっとしたテーブルとしても使えちゃう、大きめのサイズのアーコールのワゴン。
天板からものが落ちないよう、立ち上がりが付いているのもアーコール社の家具らしい心遣い。
同じ「ワゴン」という名前が付いた家具でも、デザイン性を重視して選ぶと、ダイニングはもちろん、いろんな使い方が楽しめます。
ソファ前にもアーコールのセンターテーブル
ソファの前でお茶を楽しむために使うセンターテーブルもアーコールのもの。
ご飯も食べれるように大きめのものを好まれる方も多いですが、あまり広くないお部屋では、気軽に持ち運びが出来るセンターテーブルの方がおススメです。
色も形も違うけれど、天板の縁のカーブを見ると、ダイニングテーブルのカーブとそっくり!
細身で軽いので、持ち運びも便利デス。
足元を見てみると、立派なボビンレッグ
天板だけを見ると、シンプルでカッコいい雰囲気のアーコールですが、目線を変えて、足元を見てみると・・・立派なボビンレッグ!
歴史が長い老舗家具メーカーだけに、シンプルなデザインはもちろん、英国伝統のデザインを組み合わせた独特のスタイルの家具を造り続けています。
黄色いソファの印象を少し和らげるために、コーヒーテーブルの下に敷いたカラフルなキリムとの相性もとてもいいです。
アーコールに負けない存在感!ステンドグラス扉のスタッキングブックケース
アーコールの家具で統一した中に、ポンっと入れた扉のガラスがおしゃれなスタッキングブックケース。
もともと本棚として作られた家具だけに、重さがあるものを入れてもOK!
ガラス扉のある家具をアクセントに入れると、抜け感が出ていい感じデス。
前に倒すたびにドキドキするアンティークの本棚の扉
フラップ式の扉の本棚を、今回は本棚としてではなく、飾り棚として使ってみました。
ステンドグラスが入っているガラスの扉を開け閉めするだけで、なんだかワクワクするんです。
自分だけの好きなものを飾って、自分だけの宝箱を作れば、自分のお部屋の中に、ホッとできる癒しの空間を作ることが出来ます。
今回のコーディネートのまとめ・・・
今回は、たまたま入荷があったので、せっかくだったらトータルコーディネートしてみよう!と思ってアーコールの家具ばかりを使って北欧スタイルのダイニングをコーディネートしてみました。
大抵、トータルコーディネートと言うと、家具のデザインも色も全てが統一したお部屋と思われがちで、ちょっとでも違うと、「色が違うんですが大丈夫ですか?」という質問をよく受けます。
でも、本物の天然木を使った家具は、どんなに同じ種類で同じ木を使っても、絶対に全く同じ色にすることは出来ないんです。
木の色は、人間の肌の色と同じで、杢目は人間の顔と同じです。
同じ肌の色の人がいないように、同じ顔の人がいないように、全く同じ色で同じ杢目の家具でトータルコーディネートすることは出来ないので、それを気にするより、それぞれの個性を生かしたお部屋をコーディネートすることを心掛けてみましょう!
【コーディネート実例】
ダイニング
北欧ビンテージスタイル
▼今回、使ったアイテムはコチラ
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
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