座るだけでなく鑑賞する時間も多くなりました。


ライティングデスク用の椅子、できればマホガニー材のものを探していました。
ハンドルHPの商品一覧では一見したところあまり目立たないものでしたが、何とも言えない凛とした佇まいを感じ、すべての写真や記事を拝見し、1脚目の購入を決めました。
まず、写真ではわからない見た目の重厚さとは逆のマホガニーの軽さに驚きました。
デザイン的には、細く直線的に伸びた前脚に対し、背もたれを構成する笠木、背板、背貫、そして後脚の身体を包み込むような三次元的な曲線や腿の裏の当りを意識した座面の曲線、背板の彫刻、笠木や前脚・後脚の象嵌が素晴らしい上に、前脚の内側まで象嵌があり、
職人の見えないところにも手を抜かない心意気のようなものも感じます。
さらに、貫3本の中央がこぶ状にデザインされており、この椅子がオリジナルの木材のものであることが示されていることにも感動を覚えました。
また椅子の背面には象嵌等の装飾はなく、当初少し寂しい感じがしていましたが、時間が経つにつれ、デザイン上の観点に加え、マホガニー材自体の魅力を伝えるために敢えて手を加えなかった職人の感性であろうと思い始めました。
見えないところにまで行き届いたその手間暇のかけ方が醸し出す上品さや経年変化による深い色目もアンティークであるからこそだと感じます。
1900年代にフルオーダーで作られたであろうこのサロンチェアが110年以上の年月を2脚揃って残っていたことに思いを馳せると離れ離れにするのは忍びないという気持ちになったことと、前面(場合によっては後面)と側面を同時に見ていたいという気持ちから2脚目も購入し、座るだけでなく鑑賞する時間も多くなりました。
最後になりましたが、この椅子の修復をして下さった職人さん、椅子を送り出して下さったスタッフの皆さんに感謝いたします。

千葉県印旛郡 Aさま
【ご購入商品】アンティークサロンチェア