まずは、1つ。決めるところから始めましょう。

水野友紀子
水野 友紀子

「素敵なお部屋を作りたいって思っていても、一体、どうすればいい?」と思っている方って多いと思うんです。
正直、その答えを出すのはとてもムズカシイ・・・だって、好みによって「素敵だと思うお部屋」がその人、その人で違うからなんです。

時々、「この部屋を素敵にしたいからどうすればいいかを教えてください」って、何もないお部屋の写真が送られてくることがあるんだけれど・・・
お答えできません!(苦笑)
だって、何もないお部屋を見ても、その方が「素敵」だと思うものが分からないからです。(もちろん全てをお任せしてくれるのであれば、「私」が素敵だと思うお部屋はすぐに作れます(笑)

じゃあ、私が素敵だと思うお部屋はどうやって作るかというと・・・お気に入りの家具を1つ決めることです。

前回、お話ししたように、お部屋とかお家ってあくまで「器」。かっこいい言い方をすると真っ白いキャンパス!(笑)
だから、自分が思い描くように、いろんな絵を描いたり、色を塗るように、好きな家具やインテリアを置く事が出来るんだけれど、逆に何もない状態では、どこから手を付けていいのかがわからなくなって、何となくいいかなと思っているものを集めてしまうと、結局、全てがバラバラになって統一感がなくまとまらない・・・ということが多いんです。

それって、これだけインテリアに関わっている仕事をしている私も全く同じ。
何もない状態から決めようと思うと、なかなか難しいんです。

毎日、スタイリングを作っている私も、まずは、基本となる家具を1つを決めます。
大型家具はもちろんですが、例えば、椅子でも小さなテーブルでも、なんでもOK!1つだけお気に入りが決まれば、その1つに合わせて、周りのものを決めやすいです。

わが家はチャーチチェアが始まりでした。椅子、1脚だけれども、最初に選んだチャーチチェアに合わせて「このテーブルは似合うかな?」「隣りに、このチェストをおくとどう?」「同じ部屋にキャビネットを置いても大丈夫??」と1つが2つ、2つが3つ・・・と空間になって広がっていくことで、一番最初に選んだチャーチチェアを中心に、まとまったお部屋のインテリアが出来上がっていきました。

何もない状態で好きなものだけをいろいろ集めても、全てがバラバラになってしまうので、まず、大好きな家具を1つを決めましょう!それが素敵なお部屋を作る第一歩です。

次回は、図面の段階で決めましょう!をお話しします。



水野友紀子

水野 友紀子

空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。

大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

1903年創業

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