アンティークの修復について

とてもキレイで驚きました♪ と、お客様に喜んでいただいています
Handleでは、専門の職人が一つ一つ手作業で修復作業を行ったアンティーク家具のみお送りしています。
アンティーク家具というものは、当たり前ですが新品ではありません。
なので、そのまま使えなかったり、使っている間にいろんな不具合が出てきますが、
もともと使っている素材がいいものが多いので、専門の職人が修復することで、
また息を吹き返し、ずっと長い間、楽しんで頂ける家具になります。

そんな修復には、いくつもの長い工程があります。
ここでは、イス1脚の修復の様子をお見せします。

チャペルチェアー修復工程

01-photo 01 届いたばかりのチャーチチェアです。見た目はまだまだ使えそうですが、グラグラだったり塗装が剥がれていたり。
全体を確認して、解体していきます。


02-photo 02 イスのトップの部分と聖書箱部分を丁寧に取り外していきます。


03.04-photo 03.04 まずは釘が入っている所を確認します。
釘の両サイドに3mm程度の小さな穴を開けて傷つけないように1つ1つニッパーで抜き取っていきます。




05-photo 05 次に座面を固定しているビスや釘を抜き取ります。


06.07-photo 06.07 ビスが抜けたら、ショックハンマーが登場です。前脚を叩いて外し、座板を抜き取ります。




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09-photo 10-photo 08,09,10 ここまでに取り外したパーツの割れや欠損部分を確認します。
あった場合は、接着や木埋めなどをほどこしていきます。
この子は、聖書箱に欠損部分があったので、同じ形に木をカットして、目を合わせて接着していきます。

11-photo 11,12 今度は構造部分を丁寧に解体していきます。 古いものは現代のような接着剤ではなく「ニカワ」と言う昔の接着剤が使われています。 接着面がしっかり固定している場合は強引に叩くと破損につながってしまうので、そっと大切に。
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バラバラになりました。

13-photo 13 接着面をキレイにクリーニング。
ニカワがついている部分はキレイに剥がしていきます。
木工用ボンドを十分に補填して・・・

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14座面バランスを見ながら仮組み。
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15ハタガネで1箇所ずつ締め込みつつ、座面をビスで固定します。
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16はみ出した接着剤は拭き取って、乾燥するのを待ちます。


17-photo 17 動かないようハタガネを取り付けた状態でビスを固定します。
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18 次に聖書箱。オリジナルは釘なのですが、しっかり固定するようビスを使います。


19-photo 19 水平台の上でバランスを確認します。
昔のものなので、クセがあったり反っていてバランスが悪いものも。 その都度、いつも足を少しずつ微妙にカットして調整していきます。

イスは小さいけれど人間の体重が掛かるため調整も強度もムズカシイんです。 ここまでで強度面での修復は完了です。続きまして…




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20.21 さぁ、強度面での修復が終わったら、次は塗装です。
英国で使用されているスティックワックスをというものを使って、釘穴や小さなビス穴に充填していきます。 色もほぼ同じになるように選んでいくので、どこが修復場所かわからないくらい(笑)探してみてください。

22-photo 22 ささくれ等がある場合が多いので、子供がケガをしないように全部の面(座面の裏側にも)120番程度のペーパーを掛けていきます。
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23 ビスにもこんな鑢をかけてキレイにしていきます。

24-photo 24 さぁ、塗装です。
まずは目立たない裏面から。
最後に刷毛で全体の塗装を施せば完成!イス1脚でも、たくさんの工程があって結構な時間がかかります。
でも、実際に安心して使って頂きたいから妥協はしません! 安心してお使い下さい。

25-photo 25 次は表面。
スチールウールにアルコールを付けて全体を丹念にワイピングして塗装面のクリーニングをします。
座面についているシミはこの作業でキレイになります。




26-photo 26 更に研磨用パッドで全体の面を整えていきます。




27-photo 27 色落ちの激しい部分は、顔料をシュラックニスで溶いて調合してたものを塗りこんでいきます。

28-photo 28 シュラックニス(ラックカイガラムシの分泌液をアルコールで精製した自然塗料)を刷毛で丁寧に塗る。
色入れの必要な場合は先にオイルステインで着色後にニス入れする。


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29 乾燥時間(5.6時間)をおいてから蜜蝋ワックスをかけて塗面の保護と艶出しをする。

30-photo これで完成です!