アンティークのペイントキャビネットに棚板を追加しました。

水野慎太郎
水野 慎太郎

人気のフランスのペイントキャビネット、今回ご注文いただいたお客様から棚板を増やしたいとのご要望を頂きました。

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お客様は、このキャビネットを食器棚として使いたいとのこと。
もともとのオリジナルは上段のガラス扉部分と、下段の扉部分、それぞれに棚板が一枚ずつ。アンティーク家具では、こんな感じで棚板が日本仕様ではないものが多いので、小鉢の文化である日本では使いにくい場合もあります。

今回、お客様が自宅にお持ちの食器の量やサイズなどを確認しながら、上段に2枚、下段に1枚の棚板を付ける事になりました。

まずは扉の中の寸法を測ります。

棚板を追加する部分の寸法をきっちりと正確に採寸していきます。

家具の棚板を追加

少しでも誤差があるといけないので、慎重に正確に測っていきます。

新しく追加する分の棚板になる木材をカットしていきす。

測ったサイズをもとに、木材をカットしていきます。丸ノコを使って正確に、慎重に・・・

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棚板を追加する位置を決めます。

差し金(垂直で寸法を測るものさし)を使って、正確に測りながら、棚板の位置を決めます。

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カンタンそうですが、実は、かなり神経を使う作業です。少しでも違うと、棚がガタガタしてしまうので、気をつけて・・・

角桟を取り付けます。

棚板をつける位置を確定して、そこに新しい棚板を受けるための木材で作った角桟(かくざん)を取り付けます。

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この角桟が棚受けの役目をしてくれます。

棚板をセットしてみましょう

先ほどカットした棚板がうまく入るかどうか、平行になっているか、などを確認しながらミリ単位で棚板を削りながら動きやすく調整していきます。

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しつこいようですが、カンタンそうで、結構大変です(汗)

仕上げに棚板に塗装をします。

最後に、棚板に仕上げの塗装をします。 できるだけ、もともと入っているアンティークの棚板に似合うよう、違和感がない色に仕上げていきます。

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使うのは、アンティーク用のワックス。自然素材なので、体にも害はありません。

完成です!

塗装した棚板を取り付けて、完成です。
お客様のオーダー通りお皿の大きさに合わせて、上段に2枚、下段に1枚の棚板を追加しました。

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棚板を追加するだけですが、これがなかなか難しいんです。
一から作り出す家具とは違って、アンティークの家具に追加するのは、微妙なサイズの違いや材質の違いもあり正確な採寸や技術が伴います。
今回、アンティーク家具の本来の姿はそのままに、今の生活によりフィットする家具に変身しました。 お届け後も、お客様にもとっても喜んでいただき、お使い頂けているようで、ボクも大満足です!

このように、ハンドルではアンティーク家具を、今の生活により寄り添った家具にできるよう努めています。
ここをこうしたいんだけど・・・
こうだったらいいのにな・・・
という場合にもお気軽にご相談ください。

今回修復したアイテム

アンティークのカップボードはコチラからご覧いただけます。


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水野慎太郎

水野 慎太郎

創業明治36年、1903年から続く老舗家具屋4代目。
アンティークショップHandleオーナー。

小さい頃から囲まれて育ってきた、家具に対する知識と修復技術力は誰にも負けない自信がある。
30年後に日本の10人に1人がアンティーク家具を使っている文化を作ることを目標にし、日々、アンティーク家具の修復に奮闘中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

1903年創業

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