アンティークのバタフライテーブルの発送前チェック方法
- 水野 慎太郎
今回、お客様のお家にお届けする家具が、このオールドパイン材でできたアンティークのバタフライテーブルです。
入荷した時「かわいい〜!」とスタッフから歓声があがったこのバタフライテーブルは、天版がオールドパイン材のワックス仕上げ、足元はアンティークブルーのペイント仕上げのツートーンカラーになっています。
伸縮できるバタフライテーブルなので、来客の際などには天版を広げて大きく使うこともでき、普段は天版を閉じて小さく使うこともできるので場所もとらず、とっても便利なテーブルなんです。それでは始めましょう!
まずはキレイにクリーニングします。
まずはバキュームを使って、家具の裏の裏や足元など隅々まで徹底的にクリーニングしていきます。 バキュームが入らない細かなスペースには、専用のハケを使って細かいホコリなども取り除いていきます。 時々、お客様からのお問い合わせで「アンティーク家具って、何年も使ってきたものなのに本当にキレイなの?」と質問を頂きますが、ハンドルではアンティークが初めての方でも安心して気持ちよくお使いいただけるよう、お届け前には徹底的にクリーニングをしています。
天板の金具を調整します。
次にバタフライテーブルならではの、天板についた兆番などの金具類をチェックしていきます。
バタフライテーブルは蝶が羽を広げるように、天板をパタパタと大きくすることができます。
そのため、この金具はとっても大事!
緩んでいる金具はしっかりとドライバーで締めて調整します。
脚のぐらつきをチェックします。
次にテーブルに要となる脚にぐらつきがないかチェックしていきます。
テーブルを支えるための、とっても重要な場所なので、しっかりと何度も確認ます。
ぐらつきがあった場合には、脚をしっかりと固定していきます。
今回は、到着した後にしっかりと修復していたのでグラつくこともなく、きちんと固定されていました。
引き出しのチェックをします。
このテーブルには引き出しがついていたため、引き出しがスムーズに開け閉めできるかチェックします。
ハンドルではさらに、エボタロー(引き出しを滑りやすくするための家具用のロウ)を引き出しの側面に塗って仕上げています。
引き出しに引っかかりがないか、最終のチェック!
開け閉めがとってもスムーズになりました。
仕上げにワックを塗ります。
最後に、天板にアンティーク家具専用のブライワックスを塗りこんでいきます。 硬いワックスなので、ウエス(拭き取りようの布)でのふき上げは力がいる作業ですが、しっかりと塗りこんだあとは見違えるようにピカピカになるんです。
完成です!
オールドパイン材ならではの、独特の艶が出てとてもキレイに仕上がりました。
あとはお客様のもとにお届けするのを待つのみです!
お楽しみに~!
今回お届けしたようなバタフライテーブルはコチラからご覧いただけます。
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水野 慎太郎
創業明治36年、1903年から続く老舗家具屋4代目。
アンティークショップHandleオーナー。小さい頃から囲まれて育ってきた、家具に対する知識と修復技術力は誰にも負けない自信がある。
30年後に日本の10人に1人がアンティーク家具を使っている文化を作ることを目標にし、日々、アンティーク家具の修復に奮闘中。
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アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)1903年創業
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